Tout deviennent un caractère.
映画の感想を中心に書き綴っています。ネタバレや個人的で偏った感想なども含まれているのでご注意を。
HOUSE OF WAX(2005)R-15
監督:ジャウム・コレット=セラ
出演:エリシャ・カスバート、チャド・マイケル・マーレイ、ブライアン・ヴァン・ホルト、パリス・ヒルトンetc
ストーリー:カーリー(エリシャ・カスバート)達は、試合を観戦する為にスタジアムへ向かっていた。途中、キャンプ場で1泊した彼らは、翌朝誰かの悪戯で1台の車が故障してしまった事に気づく。仲間と別れ、修理品の調達で近くにある町へ向かうカーリーとウェイド。人影もなく静まりかえっているその町には蝋人形館があり、中には本物の人間の様な蝋人形の数々。そしてその人形達には恐るべき秘密が…。海外ドラマ『24』シリーズのエリシャ・カスバート、『フォーチュン・クッキー』(2003)のチャド・マイケル・マーレイ、人気セレブのパリス・ヒルトン出演。
以下、ネタバレありの感想です。
お前も蝋人形にしてやろうか~!!
という、ある方の声が聞こえてきそうな作品です。
…あ、この台詞って分からない方も多いですか?もしかして。
海外ドラマ『24』シリーズでキム役のエリシャ・カスバートと、『フォーチュン・クッキー』(2003)のチャド・マイケル・マーレイ、そしてお騒がせセレブのパリス・ヒルトン出演の映画。
この映画にはオリジナル版があって、『肉の蝋人形』(1933)、2作目が『肉の蝋人形』(1953)で今作は3回目のリメイク作品です。と言っても内容は違いますが。
ホラー映画では大抵ヒロインは殺されそうになったりしますが、大体は無傷で終わります。男性が助けてくれたりするので。でもこの作品のエリシャは酷い目にあいます。ホント痛いよ…観てるだけでも痛い!
最初は普通の青春映画です。
皆でワイワイ騒ぎながら恋人同士でイチャイチャしたり、ちょっと下ネタ…っぽい事もあったり。
カーリー(エリシャ・カスバート)はNYに行く事になって彼氏のウェイド(ジャレッド・パダレッキ)にも一緒に来て欲しいけど彼は悩んでいる。ペイジ(パリス・ヒルトン)はもしかしたら妊娠しているかもしれないけど、その事をブレイク(ロバート・リチャード)にはまだ話せず。カーリーの兄のニック(チャド・マイケル・マーレイ)は皆に絡むし、ドルートン(ジョン・エイブラハムズ)はカーリーの事が好き…?
そんなこんなである場所でキャンプを始めた彼らの前に怪しい車が現れます。その車は何をするでもなくただ彼らをライトで照らすだけ。かえってそれが怖い!
そして翌日。早起きするはずが寝過ごして大慌てで用意するも、ウェイドの車が故障…!
それでカーリーとウェイドだけ近くの町に行く事になります。ちょうど会った不気味な男に案内して貰って。
その男は物凄い怪しいんですが、彼女達を無事に町の近くまで送ってくれます。途中でナイフ取り出した時は驚いたけど!
アンブローズと言う町は物凄い静まり返っていて、人の姿が見えない。
でもカーテンを動かしたり、教会では葬式をしていたり。そこでボー(ブライアン・ヴァン・ホルト)、ガソリンスタンドの店員に会って、切れてしまったファン・ベルトを買いたいと伝えると30分待ってくれと言う。そこで2人は待っている間、町にあった蝋人形館へ行ってみることにするんですが…。
また、ここが不気味なんですよね!普通の蝋人形館なら有名人の蝋人形なのに、ここでは誰も分からない。しかも建物全体が蝋で出来ている!これがラストにも関わってきます。
ここで怪しい仮面をしたような男、ビンセントを見るんですが逃げられ…警戒しながらもボーのガソリンスタンドに向かう2人。
その頃、他の4人はスタジアムに向かうも渋滞で、仕方なくカーリー達と合流する為に引き返す事に。
ペイジとブレイクは待ち、ニックとドルートンが迎えに行く事になりました。
カーリーらはボーに会って、彼の家にあるというファンベルトを貰いに行きます。
そして、ここでウェイドが殺されそうになるんですが…。彼は、勝手に人の家を物色しすぎですね。蝋人形館にも、ガソリンスタンドにも鍵が開いていたから入ってしまう。そしてボーの家でも。それが悪い結果に繋がってしまったんです。
アキレス腱を切られて、生きたまま蝋人形へ…!こわ!
カーリーは気づいて逃げるんですが、捕まってしまい、口は瞬間接着剤で塞がれるわ、指はペンチで切られるわで最初からピンチに。でもそこへ、ニックが助けに来てくれます。良かったー!カッコいいなぁ、ニック!
ニックはカーリーの事をちゃんと想ってるんですよね、カーリーが死骸の山に突っ込んだ時も物凄い慌ててたし服まで貸してあげてたし。
最終的には、カーリーとニック以外は殺されてしまいます。
殺される時に被害者目線に切り替わるのが面白かったです。
この作品のキーワードは双子。
主人公たちもそうですし、殺人鬼も双子。そして途中の映画館で流れていた『何がジェーンに起ったか?』(1962)もそうですよね!まさかこの映画がまた観れるとは思っていませんでした!
殺人鬼の双子、ボーとビンセントは結合双生児でボーの頭の後ろにビンセントの顔の部分がくっ付いて生まれてきました。それでラストにもこれが重要になってきます。この辺りが面白い!
ラスト、蝋人形館が炎に包まれドロドロになるシーンがあります。
カーリーらはボーを倒すんですが、そこにビンセントがやってきます。カーリーは2階に逃げ、逃げ込んだのはベビーベッドがある子ども部屋。それでベビーベッドをドアの前に置くんですが、全て蝋、更に熱で溶けてしまって簡単にナイフで切れます。
このシーン!ビンセントがドアに切り込みを入れるんですが、この時にベビーベッドの上にいた結合双生児の赤ちゃんの結合部分を切り離します。これが彼らの手術結果。そうすると、ビンセントの顔がほとんど無い事に気づきました。
その後、ビンセントも倒して、彼は床が落ちて上手い事ボーの上に落ちてまた生まれてきた時のような形に。そして彼らは蝋に包まれていったのです。
最初は微妙な映画と聞いていたので期待はしていませんでしたが、面白い作品でした!
ラストにはちょっとした新事実も分かりますし。オリジナル版もみてみようかなぁ。