Tout deviennent un caractère.
映画の感想を中心に書き綴っています。ネタバレや個人的で偏った感想なども含まれているのでご注意を。
監督:ロバート・アルドリッチ
出演:ベティ・ディヴィス、ジョーン・クロフォード、アンナ・リー、ヴィクター・ブオノetc
ストーリー:ある屋敷にブランチ(ジョーン・クロフォード)とジェーン(ベティ・ディヴィス)の姉妹が暮らしていた。ジェーンは可愛らしい名子役で一世を風靡したが、大人になってからは仕事も上手く行かなかった。反対にブランチは成長するにつれ名女優となっていった。しかし、ある日ブランチが事故で半身の自由を失ってしまい…。
以下、ネタバレありの感想です。
白黒映画です。怖い。
何が怖いってベティ・ディヴィスの顔。
白黒なのに何故か彼女の紅いであろう口紅の色が分かる不思議さ。
ジェーンは有名な子役で彼女の舞台には沢山のお客さん。
でも舞台を降りればただの我侭なお子様。自分で稼いだから家族が生活できる、と父親に言い放った所は少しムカっとしました。反対に姉のブランチはジェーンが目立ちすぎてしまってあまり…な感じ。でもそんな2人に転機が。
ブランチ(ジョーン・クロフォード)は大女優に成長し、ジェーン(ベティ・ディヴィス)は美しいけれど落ちこぼれ女優へ。そして事件が起こります。どちらかが、どちらかを車で轢き殺そうとします。ここの場面では足元しか映ってないので誰が誰だか分かりませんが。
その後の場面でブランチが車椅子状態に。
どうやら車で轢き殺そうとしたのはジェーンで、ブランチが被害者らしいと噂が。
それからジェーンは酒浸りの毎日でブランチは2階にほぼ軟禁状態。
それでブランチがジェーンを施設に入れようとした事がきっかけで怖い展開になります。
ブランチが飼っていた鳥を殺して昼食として持ってきたり、屋根裏にいたねずみを捕まえて同じように持ってきたり、電話や何かあった時に鳴らすブザーも取っ払って今度こそ監禁状態です。そしてジェーンは昔に囚われていてまた芸能界に復帰を考えます。
それで殺人までしてしまうジェーン。更に仕事を一緒にする事になった男性に監禁していたブランチを見られて2人で逃げ出す。
海まで来て新事実が発覚。実はあの轢き逃げ事件はブランチが車に乗っていてジェーンを殺そうとしたらしい。でもジェーンは怪我もなく、驚いて逃げ出した。酔っていたせいもあってその時の記憶が全く無いわけで。ブランチの乗った車が門に衝突して半身不随に。
それを知った時のジェーンの笑顔がとても印象に残ってます。その後、警察に捕まってしまいますが、人が集まってきて昔を思い出して踊るシーンはちょっと可哀想だな、と思いました。
彼女達ってリアルにライバルだったそうです。なんだかそれを知ると怖さが倍増する…!