Tout deviennent un caractère.
映画の感想を中心に書き綴っています。ネタバレや個人的で偏った感想なども含まれているのでご注意を。
監督:ロブ・ライナー
出演:ジェームズ・カーン、キャシー・ベイツ、ローレン・バコールetc
ストーリー:雪山で事故にあった小説家、ポール(ジェームズ・カーン)はナンバー1ファンと自称するアニー(キャシー・ベイツ)に助けられる。動く事の出来ない彼は彼女の家で看護されるのだが、次第に彼女の狂気が浮かび上がってきて…。スティーヴン・キングの原作のサイコスリラー。
以下、ネタバレありの感想です。
怖かったです。
“確信犯”ってこういう人の事を指すんだな、と思いました。
ちなみに確信犯って…“道徳的、宗教的または政治的信念に基づき、本人が正当な行為と確信してなされる犯罪。思想犯・政治犯・国事犯など。”だそうで。私、今まで「これは犯罪なんだ」って思って犯罪を犯す人の事かと思っていました。1つ勉強になりました。
小説家のポール(ジェームズ・カーン)は大作『ミザリー』を書き終えた後、自分=ミザリーと思われるのがイヤで新しい作品を書き上げる事にする。その場所は雪山のペンション。
ある時、小説を書き終え町に向かう途中に事故にあってしまう。
そして次に目覚めた時はアニー(キャシー・ベイツ)の家のベッドだった。
彼女は彼のナンバー1のファンでどうやら彼をつけていて彼を発見したらしい。
それでアニーは看護士という事で、彼女の家で治療を受ける事に。どうやら雪の為に電話も不通、道路も封鎖されているらしい。
最初は優しかったアニーも急に怒り出したりして怖いです。
そして彼女が本格的に変わるのは最新作『ミザリー』が発売された直後。
アニーはミザリーの狂信的なファンだったために彼女が死ぬ、というラストに耐えられなく、ポールにミザリーを生き返らせろ、その原稿をここで書け、などと物凄い要求をします。
ポールは事故で動けず、さらに監禁状態で逃げ出せず。
アニーには本当に恐怖を感じました。もう上手く言えないんですが、足潰しの刑とか死んだと思ったら包丁持って立ってたりとか…!足潰しの刑なんて簡単に足首がボキっとなってます。このシーン直視出来ません。
キャシー・ベイツの狂った演技も凄いんですが、ジェームズ・カーンの苦痛に耐える表情も凄かったです。
ラストはポールはアニーを正当防衛という形で殺し(これは仕方ないですよね、だって監禁された上に新作の原稿は焼かれ足は折られ殺されそうになるんですもの)、外に出ることが出来ました。
そして編集者とのお食事でアニーの姿が…!と思ったらただの幻覚だったんですがその女性はポールの「ナンバー1のファン」と名乗って、アニーと重なるところが。
本当に怖かったです。それだけ好意を持ってくれるのは嬉しいんですけどね。