Tout deviennent un caractère.
映画の感想を中心に書き綴っています。ネタバレや個人的で偏った感想なども含まれているのでご注意を。
監督:イアン・ソフトリー
出演:ケイト・ハドソン、ジーナ・ローランズ、ジョン・ハート、ピーター・サースガードetc
ストーリー:看護士のキャロライン(ケイト・ハドソン)は、ヴァイオレット(ジーナ・ローランズ)と脳梗塞で全く身動き出来ない夫のベン(ジョン・ハート)が住んでいる古い屋敷に住み込みで働くことになった。そしてある日、彼女は全ての部屋を開けられる鍵を預かるが、その鍵でも開けられない部屋を発見する。そこから、土地に伝わる古呪術“フードゥー”の存在と、昔この家で起こった惨劇を知る事になり…。
以下、ネタバレありの感想です。
見終わった後の感想は、そう言う事だったんだ!!の一言。
それはネタバレになるのでまずは順を追って感想を書いていきます。
看護士のキャロライン(ケイト・ハドソン)はある方の死をきっかけに、ある屋敷で住み込みで働く事になります。そしてそこで住んでいる老夫婦はちょっと怪しい雰囲気なんですけども。
着いてすぐに屋敷の案内、そしてどの部屋でも開けられる鍵をヴァイオレット(ジーナ・ローランズ)から貰います。タイトルの“スケルトン・キー”ってどの部屋も開けられるこの鍵の事らしいです。
でも不思議な事に、この鍵でも開けられない部屋が。そして何故かこの屋敷には1枚も鏡が無い。
そして世話をする事になったベン(ジョン・ハート)も話す事は出来ないけれど必死で何かを訴えている。
なんとかしてその部屋に入ると、そこには呪術で使うようなものが沢山。
その事をヴァイオレットに問い詰めると、過去のこの屋敷で起こった事を話してくれました。
それは、この屋敷は元々銀行員の物で、ある時ここで雇われていた黒人夫婦が銀行員の子どもたちにフードゥーと言う呪術を教えていた事に腹を立て彼らを火あぶりにした過去があるそう。そしてベンは彼らの幽霊をみたらしい。
ちなみに、フードゥーとは、ゾンビ映画などでおなじみの死者を蘇らせる事で知られる“ブードゥ教”を起源にしたニューオリンズの黒人達独自の呪術だそうです。へぇー!
それで友人にその事を伝えると、どうやら“いけにえの呪術”と言う呪術があってそれを使うと、他の誰かの余命をいけにえとして、自分の寿命を延ばすことが出来るらしい。
ヴァイオレットはベンをいけにえとして、いけにえの呪術を行なおうとしていると思ったキャロラインはベンを連れて逃げ出そうとするんですが…。
もうここからが凄い展開です。
キャロラインは自分の身を守る方法としてフードゥーのレンガの粉を部屋の入り口に撒いたりしてどんどんフードゥーにはまっていきます。
そして、なんとかしてベンを連れ出そうとするんですが屋敷から彼を連れ出す事は出来ず。彼女だけ外へ行って弁護士のルークに助けを求めるんです。でも、彼も実はヴァイオレットの仲間…!
また屋敷に連れ戻され、ヴァイオレットから奪った“防御の術”を試してみるもそれはなんと“いけにえの術”!
キャロラインは知らずに自らいけにえとなってしまったのです。
それで“いけにえ”とはどう言う事かと言えば。
体が入れ替わるんです。つまり、魂が入れ替わるって事ですね。
メイドの女性は、幼い兄弟の妹からヴァイオレット、そしてキャロラインと入れ替わって、男性は、幼い兄弟の兄からベン、そしてルークと入れ替わったんです。つまり、ベンの中には体を乗っ取られ、年老いた老人の体へと入れ替えられた本物の弁護士ルークが入っていたと言う事。
つまり、銀行員は自分の子ども達を火あぶりにしてしまったんですね…。ひー…。
それで体を乗っ取るには、その乗っ取る相手がどれだけ呪術を信じるかが大切らしいのですが、今の人達は呪術を否定して受け入れないから呪術師である2人も苦労していて、やっと6人目のキャロラインが信じてくれたので入れ替わる事が出来ました。
正直、最初はこれは面白くないな、と思っていたんですが。終わりに近づくつれて物凄い展開で面白かったです。グロい映像も無いので、そういうのが苦手な方も安心して観れる作品でした~!