Tout deviennent un caractère.
映画の感想を中心に書き綴っています。ネタバレや個人的で偏った感想なども含まれているのでご注意を。
監督:エドガー・ライト
出演:サイモン・ペグ、ニック・フロスト、ケイト・アシュフォード、ビル・ナイetc
ストーリー:家電製品店に勤めるショーン(サイモン・ペグ)は、その冴えない性格の為にガールフレンドのリズ(ケイト・アシュフォード)に愛想を尽かされてしまう。そんなある日、彼らの町はゾンビで溢れ返っている事に気づき、リズと母親を助ける為に同居人のエド(ニック・フロスト)と共に町に繰り出す。ゾンビ映画の金字塔『ゾンビ』をパロディにしたコメディ映画。
以下、ネタバレありの感想です。
この映画面白かった!
ゾンビ映画なのでグロイものもありますが基本的にコメディ!常に笑いっぱなし!
日本未公開なのは惜しい作品です、こんなに面白いのに…!
最初に、この作品のゾンビさんは走りません。これ大切ですよね。
まず何が面白かったかと言えば、町にゾンビがうようよ居るのに「酔っ払い」程度にしか思っていなかったショーン。朝、近くの店に行って飲み物を買う彼はいつものように店に向かうんですが明らかにいつもと違う。けど全く気づいてないのが凄い!家で襲われても「何、愛の告白?」みたいなノリで記念撮影とか面白すぎる…!
それで気づいてからはレコードを投げて威嚇。しかも投げても良いのを選んで投げてる余裕(笑)!
彼女と母親を助ける為に脳内シミュレーションも面白かったなぁ。
ゾンビ映画を観て、多分誰もが思った事をこの映画ではやっています。
それは何かといえば…ゾンビの真似!
ゾンビのようによたよたと歩けばバレない、という事で彼らは目的地までゾンビの真似をして歩いていきます。上手く行く所が凄い!…結局はバレてしまうんだけど。
多分、実際は生気とかに反応して襲ってるんですよね?いや、ゾンビの事よく知らないので分からないんですがそんな事を読んだ覚えがあるような、ないような…?
あとはクイーンの曲に合わせてゾンビを倒すシーン!物凄い軽快な曲で普通だったら緊張するシーンなのに全然ドキドキしなかった!むしろ面白くて血圧が上がりそう…!あ、このクイーンの曲はBGMでは無くて、バーのジュークボックス(って言うのでしょうか?音楽が流れる機械)から流れていました。だから彼らもノリノリでゾンビ達を殴っているわけです(笑)
他は…最初とラストでショーンの足がアップに映されてよたよた歩くシーンがあるんですが、そこはゾンビを意識してるんでしょうね、実際は寝起きの足取りなんですが(笑)
大好きなビル・ナイの為に観た映画でしたが、主演のサイモン・ペグが良かった!このユルユルな感じが最高でした。ゾンビ映画なのにまったり出来ました(笑)
ゾンビのパロディとなっているこの作品ですが、私はゾンビ映画はあまり観ていなかったのでそこで笑う事が出来なくて残念なんですが、元を知らなくても十分面白い作品でした。コメディの部分が強いけど、大切な人との別れ等シリアスなシーンもあったりでちょっとウルッときたり…。今度は元となったゾンビシリーズを観てからまた観たいなぁ!そうすれば本当の面白さが分かるハズ!
あ、そうそう。監督のエドガー・ライトと主演のサイモン・ペグはジョージ・A・ロメロの『ランド・オブ・ザ・デッド』(2005)に出演しているらしいです。最近観たけど分からなかったなぁ、やっぱり探さないと見つからないでしょうね。