タイム・アフター・タイム

TIME AFTER TIME（1979）

監督：ニコラス・メイヤー
出演：マルコム・マクダウェル、デヴィッド・ワーナー、メアリー・スティーンバージェンetc

ストーリー：1893年のロンドン。H.G.ウェルズ（マルコム・マクダウェル）は新発明のタイムマシンを友人達に披露していた。するとそこへ警官が訪れ、また“切り裂きジャック”が現れたと言う。そして、そこにいた外科医のジョン・スティーブンソン（デヴィッド・ワーナー）の往診カバンから証拠を見つけた警官は、彼が切り裂きジャックに違いないと確信するのだが、彼の姿は消えていた。ウェルズは彼はタイムマシンで1979年の未来に行った事を知り、後を追った…。


以下、ネタバレありの感想です。

主演のマルコム・マクダウェルの出演していた作品って、『時計じかけのオレンジ』（1971）しか観た事なかったんですが、この作品の彼は物凄くキュートです。もうあの悪役とは正反対！

舞台は1893年のロンドン。ある娼婦が帰る途中に“誰か”と出会います。それで情事をしようとするんですが、彼が時計を取り出した直後、彼女は切り裂かれてしまいます。彼が逃げたすぐ後に警察が発見し彼を追跡します。この時点では誰だか分かりません。

その後、ウェルズ（マルコム・マクダウェル）の家に場面が変わります。そしてそこへ医者のジョン（デビッド・ワーナー）が。全員が集まってから彼の家のある一室でウェルズが作ったタイムマシンのお披露目会です。このタイムマシン、なんだか魚みたいな形で可愛いです。

その直後、ウェルズの家に警察が訪ねてきて、そこでジョンが切り裂きジャックだと分かります。でも彼の姿は消えていて…。なんとタイムマシンに乗って何処かへ行ってしまったようでした！

途方にくれるウェルズの前になんとタイムマシンが戻ってきます。それでジョンが1979年の未来に行った事が分かり彼は追いかけます。

でも捕まえるのならジョンがタイムマシンに乗る直前に飛んで捕まえた方が楽なのになーとか思ったのは内緒です（笑）そしたらここで映画が終わってしまいますね！

そしてたどり着いた世界、そこは1979年のサンフランシスコ！色々と分からない事ばかりで困っているウェルズが可愛いです。マックに行って前のおじさんと一緒の注文をするんですが流石英国人、コーラではなくティーを頼んだり、机を触りながら隣の人に不思議な材木だな、と言ったり。

その後、自分と同じように銀行に行って古い紙幣を替えると睨んで色々と銀行回りをします。そんな時に見つけたのがロンドン銀行！そこにエイミー（メアリー・スティーンバージェン）が働いていました。ウェルズの時代では女性が働くなんてない時代だからちょっと戸惑うけどそこでジョンの情報を手に入れる！

この後にジョンと再会するんですがこの時のジョンの台詞がカッコいい…！！

「これがお前のユートピアか。このワイルドな世界は、まさに俺の世界そのものだ。」

ジョンは上手くこの時代にも馴染めているんですが、ウェルズは自分の理想とは違っていて戸惑っています。

そしてエイミーと良い感じになって彼女に自分が過去の人物だと言うんですが、やっぱり信じてもらえず。それで数日後に飛ぶ事にして…そこでなんとエイミーがジョンに殺されたと新聞に書いてあり…！

未来を知ってるので2人はジョンが殺しをする前に警察に捕らえてもらおうとするんですが上手く行かず、当日にウェルズは警察に捕まってエイミーが殺されてしまいます。

…と思いきや人質いなっているだけ！この辺りのエイミーは感情がこもってない気がしました。最初から覇気が無い喋り方だと思ってたんですが…前からこんな感じなんでしょうか、この方の演技って。

それでジョンはエイミーと交換にタイムマシンの鍵を要求。最後はジョンはどこかの世界に飛ばされてしまいました。外側の鍵？を外してしまったから。

ウェルズとエイミーは無事でなんと2人でウェルズの時代に飛ぶ事に…という終わり方。

H.G.ウェルズの小説『タイム・マシン』と有名な殺人鬼“切り裂きジャック”を関連づけさせるなんて素敵！…と言いながら実はタイムマシンって読んだ事無いんですが…。興味はあったんですがまだ読んでませんでした。でもこの作品を観たら今すぐ読みたい！それで読み終わってからもう1度この映画を観たいです。