Tout deviennent un caractère.
映画の感想を中心に書き綴っています。ネタバレや個人的で偏った感想なども含まれているのでご注意を。
Identity(2003)PG-12
監督:ジェームズ・マンゴールド
出演:ジョン・キューザック、レイ・リオッタ、レベッカ・デモーメイ、アマンダ・ピートetc
ストーリー:ある嵐の夜、11人の男女が人里離れたある一軒のモーテルに集まった。しかし次々と彼らは謎の死を遂げてしまう。そしてある時、ある一室で、既に死刑判決の下ったある囚人の事件について再審理が行われようとしている。果たしてこの事件の真相とは、そして囚人との繋がりは?ジョン・キューザック主演のサイコ・スリラー。
以下、ネタバレありの感想です。
どんな内容かも誰が出演してるかも知らずに観た作品なんですが面白かった!
嵐の夜、色々な事情である一軒のモーテルに11人の男女が集まります。
運転手、女優、親子連れ、カップル、売春婦、刑事と囚人、そしてモーテルの主人。
そして次々と集まった人が殺されていきます。
ちょっとグロイ場面が多いので苦手な人は注意した方がいいかな、最初に殺されてしまう方の首が…な場面もありますし。
で、最初は犯人が誰だか分からなかったんですが、一人一人の動きを見てたら分かってしまいました。あの人が動いた後で必ず誰かが死んでいる。でも、動機は分かんなかったんですよね、だって皆初対面だし何の繋がりがあるのか分からなかったんですけど!
残り4人になった所で彼らの繋がりが分かりだします。
全員、誕生日が同じ。それが彼らの繋がり。
そこでこの映画の大きなポイント、それはある場所で行われている再審理。
その囚人マルコムに関係していたのです。
真実は、この世界(モーテル)はすべて架空のものという事。
マルコムは多重人格障害で全ては彼の妄想、というかモーテルでの登場人物は全て彼なんです。…なんかこう書くと全員がマルコムの顔で想像してしまってちょっと気持ち悪いな(笑)
なぜこんな事件になったかと言えば、彼の人格を一つにする為。
そこで今まで殺人を犯した“犯人”の人格を消してしまえば彼は死刑を免れる、という事でした。
それで色々あって、ラストには売春婦が生き残ります。マルコムの中には彼女1人、彼女は殺人を犯すような人格ではないので彼も死刑を免れることになりました。しかーし、それで安心したのも束の間、彼女も何者かによって殺されてしまいます。
それは何故か、殺人を犯していた“犯人”は実はまだ生きていたから!
その犯人は親子連れの子ども、ティミーでした。
彼は自分を死んだように見せ掛け彼らが死ぬのを待っていた、という事なんでしょうか。
それでマルコムの最終的に残った人格は結局殺人犯というオチ。
久しぶりにドキドキした映画でした。ジョン・キューザックもカッコいいし、演出も良かったし!とても良いテンポで進んでいくので観ていて疲れることもなく、次々と謎が明らかになっていくのも良かったです。まるでパズルみたいでした。途中で犯人が分かったけど、それでもマルコムとの繋がりは分からなかったし。
また観たいな!
ちなみに途中で凍死体で出演しているのはこの映画の製作総指揮をしている方だそうです。まさかこんな役で出演されるなんてお茶目(笑)