スタスキー＆ハッチ

Starsky & Hutch（2004）

監督：トッド・フィリップス
出演：ベン・スティラー、オーウェン・ウィルソン、スヌープ・ドッグ、ウィル・フェレルetc

ストーリー：カリフォルニア州ベイ・シティの危険地域で最も真面目なデビッド・スタスキー刑事（ベン・スティラー）と、刑事としては優秀でありながら、危険なほどいい加減な性格のケン・ハッチンソン刑事（通称：ハッチ）（オーウェン・ウィルソン）のコンビが、謎に満ちた殺人事件の解明に当たる。果たしてその結末は…。1975～1979年にアメリカで放映され、日本でも人気を呼んだTVシリーズ『スタスキー＆ハッチ』を映画化。


以下、ネタバレありの感想です。

『メリーに首ったけ』（1998）から大好きなベン・スティラーと『ホーンティング』（1999）から大好きなオーウェン・ウィルソン主演の映画！もうこれだけで物凄い観たい…！大好きな役者さんばかりでもう幸せ…！

内容は正反対な刑事2人が、ある事件を解決する為に奮闘するというもの。
ですが、シリアスな部分はあまりありません。常にギャグ。そして大爆笑するほどではないですが面白いです。TVドラマは残念ながら観た事無いんですが、オリジナルを知らなくても普通に楽しめる作品でした。何だかオリジナルも観てみたい！

時は1975年、カリフォルニア、ベイ・シティが舞台です。くそ真面目なスタスキーといい加減なハッチがコンビを組んだ所から物語が進行します。

何が面白いってまずはウィル・フェレル！『エルフ～サンタの国からやってきた～』（2003）の彼！色々あってスタスキーとハッチはウィル・フェレル演じるビッグ・アールに会いに行きます。そこで情報を手に入れる為に彼の言う事を実行するんですけど…もうここ面白すぎる（笑）！
ビッグ・アールは、ハッチに一目惚れした様で、おへそを見せろ、とかドラゴンのマネをしろだとか言ってくるんです。で最終的には2人でドラゴンのマネをする事になります。この時のスタスキーの顔！今までは他人事だったから「早くやれよ」みたいな感じだったのに自分もやるはめになるとは…って顔が好き！しかも場所が刑務所なのでばっちりカメラで撮られ、上司にも何をしてるんだと言われる始末…（笑）！

それでビッグ・アールから貰ったのは、麻薬犬でも検出出来ない精巧に出来た新種のコカイン。警察に調べてもらっても、精巧に出来ている訳だからただの人工甘味料と言われしょげる2人。

それで、まあ、スタスキーが人工甘味料だと思ってコーヒーに入れてしまいます。

ここから好き。
まずはハッチの歌！ベン・スティラー曰く「虚ろな目で歌うオーウェン・ウィルソン」（笑）。優しい歌声で和みました。青い小鳥まで飛んじゃうしね、それを追い払うスタスキーが面白い。その後、2人と若い女の子2人でディスコへ。スタスキーは一対一のダンスバトルに優勝するほどエキサイトします。オーウェン・ウィルソンの見せ場が歌なら、ベン・スティラーはこのダンスかな（笑）？物凄いカッコ良かったです。ヤバ過ぎで！
そして伸びているスタスキーを尻目に、ハッチは女の子2人と…。要領良いです、彼。

あとはナイフの達人の少年、ポニーが撃たれる、ウィリス爆発とかも面白かったです。

それでとうとうクライマックスへ。スタスキーの愛車、1974年型フォード・グラン・トリノで犯人を追いかけます。犯人がヨットに乗って逃亡を図ろうとしているので、ハッチが「このまま突っ込め！」と言うんですが。普通の映画なら船の上に着地するんでしょうけどね、この映画はコメディなので車は着地する事無く海へドブン！
犯人も逃がしたか…と思いきや、ヨットの上にはスヌープ・ドッグ演じるハギーがいて犯人確保。そしてお金も少々拝借（笑）。いい所取りだな、彼！

出会った時は全く気の合わない2人が大したエピソードもないまま1つの事件を通じて、いつの間にか“STARSKY ＆ HUTCH”というロゴのTシャツを着て浜辺でじゃれあうほど熱い友情を育んでいきます。ここが一番笑った所かも知れないです。うん、面白かった！

ラストには、オリジナル・キャストのデヴィッド・ソウルとポール・マイケル・グレイザーも特別出演してます。オリジナル好きな人もこんな演出があったら嬉しいでしょうね。最後もいい感じで終わったので良かった。

やっぱり、この2人大好きです。このコンビの作品もまた観たいなー。