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Tout deviennent un caractère.

映画の感想を中心に書き綴っています。ネタバレや個人的で偏った感想なども含まれているのでご注意を。

2024'03.28.Thu
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2006'09.28.Thu

Holes(2003)

監督:アンドリュー・ディヴィス
出演:シガニー・ウィーヴァー、ジョン・ヴォイト、シャイア・ラブーフetc

ストーリー:スタンリー(シャイア・ラブーフ)は、無実の罪で更正施設送りとなってしまった。施設にやってくると、そこでは所長の命令で毎日穴を掘らされていた。やがて、その穴の秘密にはスタンリーの家に代々伝わる呪いとも関わりがあることがわかり…。ルイス・サッカーのベストセラー小説を映画化。


以下、ネタバレありの感想です。


この映画はストーリーが凄いです。
なんていうか、色々と伏線がしっかりしていて最後には「これが全部繋がっていたんだ!」と驚きました。

この映画を観たきっかけは、シャイア・ラブーフが出演していたから。海外ドラマ『Even Stevens』が凄い好きだったので、彼の出演していたこの作品に興味を持ちました。あ、最近彼は『アイ,ロボット』(2004)や『コンスタンティン』(2005)にも出演されていますね。

それで映画の内容なんですが、シャイア・ラブーフ演じるスタンリー(ちなみに彼の名前“Stanley Yelnats”は回文になってます)は野球選手のスニーカーを盗んだ罪で施設送りになってしまい、しかもその施設では何故か穴掘りをさせられます。所長曰く穴掘りも更生させる為だといいますが、これには裏があるわけで…。

この映画、所々で昔と現在が行ったり来たりします。
本編とは関わりがないように思えますが、ちゃんと現在に繋がっています。
もう、これが凄い。

まず1つ目の話はイェルナッツ家の不幸の始まりの原因の話。
始まりは、スタンリーの先祖であるエリヤ・イェルナッツが村娘に恋をしたことから始まります。そこでマダム・ゼローニという女性にアドバイスを受けるんです。で、交換条件を出されたんですが、彼はそれを破ってしまう。それでマダム・ゼローニに呪いをかけられ…。これがイェルナッツ家の不幸の始まりとなったわけです。

そして2つ目はイェルナッツ家と関係ないサムとキャサリンの恋愛話。これもきちんと本編と話が繋がってるんですけど、この2人が凄い可哀想です。黒人と白人の恋愛が許されていなかった時代のせいで彼らは結ばれる事が出来ませんでした。キャサリンの事が好きだった保安官にサムを殺されてしまいます。差別もあるんだと思います、あとは嫉妬ですね。それでキャサリンは復讐を果たし、彼女はその死に顔にキスマークをつけて去っていきます。

これが“キッシン・ケイト”という強盗の始まり。後にスタンリーの曾お爺さんも彼女に襲われることになります。

もう、この徐々に物語の全体が分かるのが面白い!

まさかこの人とこんな繋がりがあっただなんて、と驚きました。
まずはスタンリーとクリオ・トマス演じるゼロという文字が読めず頭が空っぽだとからかわれていた少年。ゼロはマダム・ゼローニの子孫で現代で先祖の約束をスタンリーとゼロがきちんと果たすことになります。そして所長は、キャサリンに恋をしていた村の有力者で、キッシン・ケイトのお宝を奪う為に彼女を殺した人物の子孫。それで今もなお、まるで呪いにかかったかのようにそのお宝を見つけるために穴掘りを続けてたという。

最後はハッピーエンドで終わって、もう、ホント良い映画でした。
流石、D社の映画だけあって夢や冒険がもあって凄い楽しかったです!
沢山の謎がある作品ですが、観ることによって謎が解ける快感が良いです。すっきり!

一番のお勧めの役者はシャイア・ラブーフと言いたいところですが、ゼロ役のクリオ・トマス!
他に出演作がないようで、とても残念なのですが…彼、凄い可愛いです。凄い印象に残る役者さんでした。

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